2月22日(日)にバルセロナでテスト走行中にクラッシュしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、今週末のF1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)を欠場することが決まっている。
だが、2週間後に行われる2015年のF1第2戦マレーシアGP(29日決勝)で、本当にアロンソがレースに復帰することができるのかということに注目が集まり始めているようだ。
マクラーレンの公式発表によれば、アロンソはクラッシュの際に脳震とうの症状が見られたことにより、以後21日間は同じような衝撃を頭に受けるリスクを回避するためにオーストラリアGPを欠場することになったとされている。
アロンソは11日(水)に、自身のツイッターにマクラーレンに在籍していた2007年にマレーシアGPで優勝を果たしたときの写真を投稿し、「マレーシア。。。マクラーレン」との言葉を添えている。
アロンソ自身は、マクラーレンがオーストラリアGPに向けて出したチームリリースの中で「マレーシアでコックピットに戻るために全力を尽くしていく」と語っている。
だが、マクラーレンの最高権威であるロン・デニスは、メルボルンにおいて記者たちに、アロンソがマレーシアで復帰するかどうかはまだ確定したわけではないと次のように語った。
「ここ(メルボルン)へ来る途中で彼と話をしたんだ。彼はあそこ(マレーシア)でレースをしたがっているよ。私もそれを期待しているが、それは私が決めることではなく、彼が決めることだからね」
そして、開幕戦オーストラリアGPでアロンソに代わってマクラーレン・ホンダMP4-30のステアリングを握ることとなったリザーブドライバーのケビン・マグヌッセンも、自分のレース出走がこの1レースで終わることにはならないかもしれないとほのめかしている。
「僕は直接彼(アロンソ)と会ってはいないんだ。ツイッターで彼が“幸運を祈る”とメッセージをくれたから、僕も“ありがとう”って答えただけさ」
12日(木)に記者たちにそう語ったマグヌッセンは、次のように続けた。
「彼に調子はどうかと尋ねたりはしていないけれど、よくなってきていると聞いているよ」
「様子を見るしかないね」
記者から、マレーシアでもまたクルマに乗る可能性もあるのかと質問されたマグヌッセンは、次のように答えている。
「僕はその質問に答えられる立場にないよ。分からない」