NEXT...F1開催スケジュール

ヴァン・デル・ガルデ、裁判に勝訴

2015年03月11日(水)17:59 pm

ザウバーの2015年ドライバー契約解除を不服としてメルボルンで訴えを起こしたギド・ヴァン・デル・ガルデが11日(水)、勝訴の判決を得た。本人は「嬉しい。体調は万全だ。いつでも運転できる」と満面の笑みだ。

ザウバーはいったんヴァン・デル・ガルデと契約した後、一方的にマーカス・エリクソンとフェリペ・ナスルに変更した。しかし裁判所は、今シーズン、ザウバーに乗る権利はヴァン・デル・ガルデにあると判断したものだ。

ザウバーにとっては、最悪の判決である。昨年末、経営破たん寸前のところをエリクソンとナスルの持参金で何とか持ちこたえたのだ。

9日(月)に行われた審理で被告側の弁護士は、オーストラリアGPでヴァン・デル・ガルデを乗せるのは安全上のリスクがあると主張。すべてのテスト走行とマシン改良は他ドライバー(エリクソンとナスル)を前提に行なったものだとした。

しかし判事は、あくまで法的根拠からヴァン・デル・ガルデの訴えを支持した。

「この決定に失望しています」と語るのは、チームCEOで共同オーナーのモニシャ・カルテンボーン。「今は、判決内容を理解する時間が必要です。われわれのシーズン開幕に及ぼす影響も把握しなければなりません」

「チームや、コース上にいる他ドライバーの安全を脅かすような真似は絶対にできません。今季いっしょに戦うことになっている(エリクソンとナスル)に合わせて造ったマシンに、何の用意もないドライバー(ヴァン・デル・ガルデ)は乗せられません」

これに対してヴァン・デル・ガルデは、すんなりと今季型C34に乗ってドライブできると主張している。彼を経済的に支えているのは、義父でファッション・ブランド、マックレガーを所有するマルセル・ブックホールンだ。

「チームの元に戻り、一生懸命がんばって今週末の僕らにできるベストを尽くしたい」とヴァン・デル・ガルデは11日(水)、メルボルンで語った。

ヴァン・デル・ガルデはメルボルンに向けて「準備不足」だとするザウバー。しかし、彼はこれを否定する。

「いや、そんなことはない。僕は、かつてないほど健康だ」「この3ヶ月、全力でトレーニングに取り組んだ」

「チームに戻れるのが楽しみだ。以前はとてもいい関係だった。今でもそうだよ。チームとはね」

ヴァン・デル・ガルデ復帰となれば、エリクソンかナスルのいずれかがシートを譲らなくてはならない。

「チームがどうするかは彼ら次第だと思う。僕には関係ない」と語ったヴァン・デル・ガルデ。

彼は、11日(水)のうちにサーキット入りすると述べた。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック