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ロマン・グロージャン「すぐに表彰台は無理」

2015年03月10日(火)19:48 pm

ロータスのロマン・グロージャンが、今年の早い段階から表彰台を狙うことなど無理だと語った。

2012年から2013年にかけて2年連続でコンストラクターズランキング4位となっていたロータスだが、新たにV6ターボエンジンが導入された2014年にはスランプのどん底に陥り、ランキングも一気に8位へと転落していた。

ロータスでは今季、ルノーエンジンから現在最強のF1エンジンであると誰もが認めるメルセデスエンジンに移行し、巻き替えしを図っている。

そのロータスの2015年型車であるE23は、昨年のクルマよりも格段に改善されているようだ。2月に3回に分けて行われたシーズン前テストを終え、グロージャンもチームメートのパストール・マルドナードも2015年シーズンに向けて大きな手応えを感じたとコメントしていた。

だが、グロージャンはロータスがすぐにかつてのように表彰台争いができるところまではきていないと『RMC Sport(RMCスポール)』に次のように語った。

「表彰台の話をするのはまだ早すぎるよ」

「今は、ときどき(予選)Q3に進出できるだろうということぐらいは言えると思っているけれどね」

「トップ10圏内に入って、ポイントを獲得すること。まずはそれが目標さ。その後トップ5を目指していくことになるし、表彰台を夢見ることもできるようになるだろう。でも、そのためには階段を一歩ずつ登っていくしかないんだ」

ロータスが2014年に不振に陥ったのは、単にルノーエンジンの競争力や信頼性が劣ったためばかりではなく、2013年シーズン後に大幅な人員削減を行ったこともその原因となったと見る者も多い。だが、グロージャンは、ロータスは過去6か月間に「重要なポジション」での人材確保を行ってきており、今ではチームの状態も正常に戻っていると次のように主張した。

「2013年と2014年の間に大勢がチームを離脱したよ。でも、それ以降にチームに加わった人たちも今ではその役割に順応できていて、最高の解決策を提示してくれているよ」

2014年シーズン中にはいら立って担当エンジニアの小松礼雄と大声で議論し合うグロージャンの姿や無線連絡の声がテレビを通じて伝えられることも多かった。だが、グロージャンは今ではそうしたことについても反省をしていると次のように続けた。

「去年は、自分のフラストレーションにもう少し違う形で対処することもできていたかもしれない。もう少し違う言葉を選ぶこともできたはずだからね」

そう語ったグロージャンは、ほほ笑みを浮かべながら次のように付け加えた。

「それは変えようと努めているよ。でも僕は直情的な人間なんだ。そして、僕が予選で強いのもそのためなのさ」

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