メルセデスAMGの非常勤会長であり、かつて3度F1チャンピオンに輝いた伝説的元F1ドライバーでもあるニキ・ラウダが、2015年はメルセデスAMGが絶対的に支配するようなシーズンにはならないだとうと考えている。
ライバルチームたちは、2014年に圧倒的な力の差を見せつけてドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデスAMGが、今年も大きなアドバンテージを持っていると見ている。
だが、ラウダはドイツのテレビ局『RTL』に対し、今年はルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグによるF1チャンピオン争いに、誰かほかのドライバーが加わってくるだろうと見ていると次のように語った。
「テストを終えた時点で、最大の挑戦者はウィリアムズだと思っている」
「バルテリ・ボッタスは、若手ドライバーの中でも最大級の才能を持っているよ。だが、フェリペ・マッサのこともみくびるわけにはいかない。彼も調子のいい日にはトップを争うことができるからね」
そう語ったラウダは、さらに次のように続けた。
「ウィリアムズの後ろに、フェラーリとレッドブルがほぼ同じレベルで続いているよ」
「フェラーリはセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンという非常にいいラインアップをそろえている。そして、彼らはお互いに戦うことになるだろう」
ラウダの言わんとするところは、フェラーリのドライバーがメルセデスAMGに戦いを挑むことは無理だということのようだ。そのラウダは、昨年チーム部門でランキング2位となったレッドブルについて、次のように続けた。
「レッドブルのトップドライバーは明らかにダニエル・リカルドだ。ダニール・クビアトがそれほどやれるとは思えないからね」