2014年のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、2016年以降にフェラーリへの移籍を視野に入れているようだとの報道が行われたが、メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダがそれを一笑に付した。
ハミルトンは現在マネジャーを置かず、自分自身でメルセデスAMGとの契約延長交渉に臨んでいる。だが、1週間につき150万ドル(約1億8,300万円)を求めているものの、現在その交渉が暗礁に乗り上げたようだと報じられている。
メルセデスAMGのトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)は、すでにメディアが報じたその途方もない金額について否定し、その記事を書いた記者に向けて「自分がどこかでドラッグをやってなかったか自問する必要があるよ」とやり返していた。
そして、かつて3度F1王座に輝いた伝説的元F1ドライバーでもあるラウダは、チームとハミルトンとの交渉には最終期限などないと主張し、次のように語った。
「いや、スケジュールなど決められていないし、プレッシャーもまったくないよ。なぜなら、ルイスとは今年の終わりまで契約があるからね」
「だが、間違いなく新たな契約は結ばれるよ」とラウダはドイツのテレビ局『RTL』に付け加えた。
さらに、ラウダはハミルトンが昨年フェラーリから接触があったことをネタにして、メディアをうまく利用することで交渉を有利にもっていこうと考えているのではないかという憶測に関しても否定している。
「ナンセンスだ」
ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう語ったラウダは、次のように付け加えている。
「ルイスは来年も我々のところにいるよ。今に分かるさ」