数多いF1評論家で少なくとも一人は、2015年も圧倒的な競争力が見込まれるメルセデスAMGの存在を歓迎している。
それは、1997年のF1世界王者ジャック・ビルヌーブだ。イタリアのマスコミに向けた発言で彼は、2014年にメルセデスAMGが持っていたアドバンテージはあまりにも大きすぎ、たったひと冬でライバル勢が追いつくのは無理だったと指摘している。
メルセデスAMGと、彼らを追うウィリアムズ、フェラーリ、レッドブルのあいだに横たわる実力差は依然として大きいが、むしろビルヌーブには望ましい状況だ。それはなぜだろう?
「かつてF1で最高のバトルはチームメート同士によるものだった」とイタリア『Tuttosport(トゥットスポルト)』に語るビルヌーブ。「例えば、アラン・プロストとアイルトン・セナだ」
「メルセデスAMGと他チームには実力差がある方がいい。彼ら(メルセデスAMG)はチームオーダーを出す必要がないからだ」
「その代わり二人のドライバー(ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグ)には、最後の最後までやり合ってもらおうじゃないか」