ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、イタリアのファンたちが、彼に対してフェラーリへ加入して欲しいと訴えていたと主張した。
2014年に自身2度目のF1タイトルを獲得したハミルトンと、その活躍により初のコンストラクターズタイトルを手中に収めたメルセデスAMGに関しては、2016年以降の契約がもうすぐまとまるようだと言われている。
だが、チームメートであるニコ・ロズベルグがすでに昨年のうちに2016年以降の契約を結んでいるのに対し、ハミルトンの契約延長はいまだに合意に至っていない。うわさによれば、メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであるトト・ヴォルフが、ハミルトンの求める巨額の報酬に対し、首を縦に振っていないのではないかという。
そんな中、イギリスの『Mirror(ミラー)』紙は、現在マネジャーを置かずにいるハミルトンに対し、昨年フェラーリが2度にわたって接触してきていたと報じている。その記事によれば、フェラーリではハミルトンを「F1で最高の報酬を得るドライバー」として迎える用意があるとされている。
F1の名門チームであるフェラーリは、今季は4年連続F1タイトル獲得という偉業を達成したセバスチャン・ベッテルを迎え入れている。だが、チームメートであるキミ・ライコネンとの現在の契約は2015年までだ。
ハミルトンも時を同じくして、イタリアの『Autosprint(オートスプリント)』誌に対し、イタリアに対する気持ちが年々強くなっていると次のように語っている。
「昨年のモンツァ(イタリアGP)で僕が受けた歓待や応援は信じられないほどだったよ。2007年や2008年とは全然違っていた」
「今ではみんなが僕を呼びとめて、“フェラーリへおいでよ、フェラーリへおいでよ”って言うんだからね」
「イタリアの何が好きかって? 食べ物、情熱、そして美しい女の子たちかな。それにいくつか素晴らしいクルマも造られているしね」
ほほ笑みながらそう語ったハミルトンは、次のように付け加えた。
「嫌いなところはあるかって? 何もないよ」
恐らく、こうした発言の背景には、メルセデスAMGとの交渉を有利に進めたいという思惑があることは間違いないだろうが、今後ハミルトンの契約問題がどういう進展を見せるのかも気になるところだ。