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ベッテルはフェラーリの救世主

2015年03月06日(金)19:48 pm

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、セバスチャン・ベッテルがレッドブルからフェラーリへの移籍を決断したのは正解だったと主張している。

ビルヌーブに言わせれば、2010年から2013年まで4年連続F1チャンピオンに輝いたものの、すでにレッドブルにおける“ベッテル時代”は終わりを告げていたのだという。

「満面に笑みをたたえた若いのがいた」と昨年ベッテルをしのぐ活躍を見せたダニエル・リカルドに言及したビルヌーブは、「そして、誰もが分かっていたよ。彼がレッドブルの将来を担っていくんだということをね」と付け加えた。

「27歳にして、彼(ベッテル)はレッドブルから見ればすでにおじいさんだったんだ。セバスチャンもそれを感じていた。だから、彼には変化が必要だったんだ」

■ベッテルはシューマッハの後継者

ビルヌーブは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にさらに次のように続けた。

「5年も同じチームにいれば、もうそこで学べることなどなくなってしまう。だけど、今フェラーリでは彼は再び新人のような気持ちでいるはずだよ」

ビルヌーブの父親であるジル・ビルヌーブも、かつてフェラーリに所属し、多くのファンに愛されたドライバーだった。そして、ビルヌーブはベッテルとフェラーリの相性は抜群だと考えている。

「彼の姿勢はミハエル・シューマッハを思い起こさせるものだし、だからこそイタリア人も彼のことが好きなんだ」

「そして、それはフェラーリにおいては大切なことなんだ。さもないとすぐにプレッシャーが大きくなってしまうからね。だけど、彼はチームの救い主として迎えられた。キリスト教のメシア(救済者)のようにね。彼はまさにシューマッハの血を受け継いだ後継者なんだ」

そのベッテルにフェラーリが大きな期待を抱いていることは間違いない。そして、フェラーリの2015年型SF15-Tもここまでのところ昨年よりもかなり改善されたことを示している。

だが、ルカ・ディ・モンテゼモーロに代わってフェラーリの新会長に就任したセルジオ・マルキオンネは、本当にF1タイトルをつかむ準備が整うのは、遅ければ2018年になってしまうかもしれないとの警鐘も鳴らしている。

■必ずF1チャンピオンに返り咲くとベッテル

F1開幕を前に、イタリアを離れて母国ドイツへと向かったベッテルは5日(木)に次のように語った。

「もちろん、それまでにはF1チャンピオンになりたいよ」

「そして、そうできると確信しているんだ。そうでなきゃ、ここまで思い切らなかったよ」

「ここまで目にしてきたことですごく勇気づけられている。でも、チームもいろんなことが変わったから、まだ時間が必要だとは思うよ」

そう語ったベッテルは、ほほ笑みながら次のように付け加えた。

「早いにこしたことはないけれどね」

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