F1イタリアGPの将来がますます不透明になってきた。
今回モンツァを追い込んだのは、イタリアの政治だ。新たな法律によって免優遇を受けられなくなった同サーキットを法の対象外とする動きがとん挫したことが4日(水)、明らかになったものだ。
これによりモンツァは、これまで免除されていた2,000万ユーロ(約26億4,600万円)の税金を課せられる。
地方紙『Il Cittadino(イル・チッタディーノ)』によると、地元の政治家パオロ・グリマルディは怒り心頭だ。
「われわれは1セント足りとも要求しなかったにも関わらず、官僚主義を押し通してきた」とグリマルディ。「イタリアGPをないがしろにする政府には、我慢がならない」
サーキットを運営する『SIAS』支配人アンドレア・デルオルトもこれに同意する。「深刻な事態だ。何の見返りもなしに税額を変えられたのだ」
「こうなったら(イタリア首相のマッテオ)レンツィに直談判するしかない」と、デルオルトはミラノ『Il Giorno(イル・ジョルノ)』紙に語った。