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【アロンソ事故】レースのボイコットを示唆するライバルチームも

2015年03月05日(木)18:01 pm

いくつかのF1チームが、バルセロナでのシーズン前テスト中に発生したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の事故に関する明確な情報が提示されない場合は、レースをボイコットする可能性も示唆したと報じられている。

すでに大きく報じられている通り、今季マクラーレン・ホンダに移籍したアロンソは、2月22日(日)にバルセロナ-カタルーニャ・サーキットを周回中にコンクリート製の壁に激突。このときに負った脳震とうにより、来週の2015年F1開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)への出走を見合わせることになった。

マクラーレンは、メディア向けリリースの中で、アロンソは全く何のけがも負っていないと発表している。だが、4日間にわたる入院をへて、開幕戦をも欠場しなくてはならない状態となったアロンソの事故に関しては、感電説を始め多くの憶測がいまだにメディアをにぎわせている状態だ。

そんな中、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』の記者であるラルフ・バッハとビアンカ・ガーロフが次のように報じた。

「シュポルト・ビルトは、いくつかのチームが安全性をかんがみてメルボルンで彼らのドライバーたちにレースをさせないことも考えていることをつかんだ」

アロンソが意識を失ったのは、なにかと批判も多いハイブリッドシステムのERS(エネルギー回生システム)の異常によって感電したためではないかとの憶測がある。『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、その真相がはっきりしないままレースに臨むことに危機感を覚えているチームが複数あるのだという。

その記事の中で、あるチームの代表は次のように語っている。

「もし飛行機事故が起こった場合、同じようなシステムの欠陥によって再び事故が起きる可能性が少ないとしても、そのタイプの飛行機がそのまま飛行を続けることはないからね」

「F1はラッキーだったんだ。これまでこうしたハイブリッドシステムによる重大な事故が何も起きていなかったからね」

そう語った匿名のチーム代表は、次のように続けた。

「もしうちのドライバーがああいう事故に遭っていたとしたら、私はほかのすべてのチームを招いて一緒にデータを検証し、原因を確かめていたと思う。ホンダはFIA(国際自動車連盟)に答えを示すべきだよ」

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