NEXT...F1開催スケジュール

いまだ予断を許さぬマノーの開幕戦出場

2015年03月05日(木)17:07 pm

マノーが2015年シーズンに復帰を果たすためには、まだ越えなくてはならない高いハードルがあるようだ。

昨年経営破たんに陥ったマルシャだが、新たな出資者が現れたことにより4日(水)にロンドンで記者会見を開き、2015年シーズンの参戦を目指すことを正式に発表していた。

だが、昨年までマルシャと呼ばれていたチームが、来週に迫った2015年の開幕戦オーストラリアGP(15日決勝)に無事に姿を見せることができるのかどうか、いまだに不透明な部分も残されている。

イタリアの『Omnicorse(オムニコルセ)』は、マノーは現在F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)によって義務付けられたクラッシュテストを受けるために、2015年のレギュレーションに合わせて改造を施した2014年型車を携えてクランフィールドへ向かっていると伝えている。

マノーのスポーティングディレクターであるグレアム・ロウドンは、マノーは単に「2014年型車に別のノーズを付け替えただけではない」と主張している。

事実、『Omnicorse(オムニコルセ)』は、マノーのF1カーにはまだ重要なサスペンションやボディーワーク関連のパーツが不足している状態だと指摘している。それは主要なパーツサプライヤーがそれらの代金を前払いすることを求めているためだという。

さらに、マノーではF1カーに搭載されるブレーキ・バイ・ワイヤーに関しても改善を行う必要があるようだ。これに関しては、昨年フェラーリが使用していたブレンボ社のシステムが導入されることになると伝えられている。

マノーに出資を行い、新たなチームオーナーとなったスティーブン・フィッツパトリックは次のように語っている。

「現時点では、まずは生き残ることを目指している。グリッドにつくためには何が必要なのかということを理解しながら、その望みを保たなくてはならない」

ロウドンも、それに対し、次のように付け加えた。

「我々が何を達成できるかということを示すためのチャンスを得たいと心から願っている」

開幕戦のオーストラリアGPに出走するためには、今週の金曜日(6日)がF1カーなどの機材をメルボルンに輸送するための最終期限となるとされている。

それまでにクラッシュテストに合格し、クルマを走ることができる状態にまで持っていくのはたやすいことではなさそうだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック