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【マクラーレン・ホンダ】アロンソ、マレーシアGP復帰に照準

2015年03月05日(木)7:26 am

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)は、2015年F1第2戦マレーシアGP(3/27-29)に照準を合わせ、再び身体トレーニングを始めた。

バルセロナF1冬季合同テストの事故で脳しんとうを起こしたアロンソ。「セカンドインパクト症候群」による生命の危険も心配されるため、大事を取って一般的な予防法である21日間の静養を選択、来週末にメルボルンで行われる開幕戦オーストラリアGPを欠場する。

事故が発生したのは、先月行われた一回目のバルセロナF1冬季合同テスト最終日。第3コーナーでコースアウト、横向きで壁に当たったものだが、次第に明らかになってきたのは、何が起きたか誰も正確に把握していないことだ。

FIA(国際自動車連盟)の調査担当が謎のアクシデントを詳しく分析している最中だが、テレメトリーが示す数値は奇妙だし、当事者たるアロンソが事故当時の状況を知っているはずが、本人にその記憶はない。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によると、テレメトリーが示すコーナリング時の最高速は時速215キロ。しかしその後アロンソは激しくブレーキング、さらに減速を行なった結果、なんとかMP4-30の制御を維持した。

時速135キロまでスピードが落ちると、アロンソはステアリングを右へ切り、時速105キロで壁に衝突した。その光景を目撃したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は「変だ」と表現している。

アロンソは、ある時点で意識を失ったことが分かっている。ところがマシンは軽微な破損で済んだし、彼のヘルメットはかすり傷ひとつ見られなかった。

ただし、どうやらFIAは感電説を否定したらしい。テレメトリーで実証されなかったほか、アロンソを検査した結果、感電の証拠となる酵素の異常も見られなかった。

実際に何が起きたにせよ、マクラーレンにいわせるとアロンソには何の「外傷」も「医学的な問題」もない。さらに、「神経学的にも心臓外科の観点からも完全に健康体」だ。

そのため、すでに彼は3週間後のマレーシア行きに向けて準備を始めている。スペインからの情報によると、たとえ見るだけでも来週の開幕戦オーストラリアGPには姿を現さないという。

スペインの日刊スポーツ紙『Marca(マルカ)』は、医師たちの青信号が出たことから、これ以上アロンソは医学検査を受けないと報じた。唯一の例外は、マレーシアGPでコックピットに戻るにあたって必要なFIAの検査だ。

これはFIAの医療代表ジャン=シャルル・ピエッテ医師が定めたもので、反射、認識、記憶の3種検査を受け、以前に同じテストで上げた得点を「基準」として、その95パーセントをマークしなければならない。

またアロンソの医師たちは、彼が特に好きなスポーツを禁じている。サイクリングだ。許されるのはランニングマシン、水泳、ジムでの運動だ。

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