ミハエル・シューマッハのリハビリに当たっている医師が、ノートPCを盗まれたと報じられている。
2013年末のスキー事故で頭に重傷を負った7度F1王座に輝いた伝説的元F1ドライバーのシューマッハは、その後長いこん睡状態が続いたものの、現在では意識を取り戻し、スイスのレマン湖のほとりにある自宅でリハビリ療養が続けられている。
ドイツの『Bild(ビルト)』紙によれば、シューマッハの医師団のひとりであるヨハネス・パイル医師が経営する医院に泥棒が入り、現金や処方関係書類などとともに、同医師のノートPCが盗み出されてしまったという。
パイルは、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)の主治医を務めることでも知られている医師だ。だが、今回盗難にあったノートPCの中にシューマッハやロズベルグの医療関連データが収められていたかどうかは明らかにされていない。
シューマッハの医療記録が流出の危機に会ったのは今回が初めてではない。
昨年も、シューマッハの医療記録が盗み出され、犯人によってメディア関係者に売却が持ちかけられるという事件が発生していた。この事件の容疑者は、シューマッハをフランスの病院からスイスの病院へと搬送する業務にかかわっていた救急ヘリの運営会社社員だった。
その容疑者は、その後自殺している。