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【2015年プレシーズンテストまとめ】本命メルセデスAMG、追い上げるフェラーリ、苦難のマクラーレン・ホンダ

2015年03月03日(火)12:19 pm

のべ12日間にわたって行われた2015年のF1公式シーズン前テストが終了し、来週にはいよいよ今季のF1シーズンが開幕(オーストラリアGP/13日開幕・15日決勝)を迎えることになる。

テストでも、2014年のチャンピオンチームであるメルセデスAMGが安定した速さと信頼性を見せており、2015年もシーズン序盤から独走態勢を築く可能性もありそうだ。そのメルセデスAMGを脅かすようなチームは出てくるのだろうか? そうだとすれば、それはどこなのか?

F1公式サイトが、シーズン前テストのデータを取りまとめて紹介しているので、それを参考として占ってみるのもよいだろう。

<バルセロナ最終テスト(2/26~3/1)のデータ>

今年はまずスペインのヘレスで4日間のテストが行われ、その後バルセロナで4日ずつ2回に分けて計3回(のべ12日)のテストが行われた。シーズンを占う上では、やはり開幕前の最終テストが最も参考となるだろう。

■ドライバー別ベストラップと合計周回数
1. ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG) 1:22.792/254周
2. ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) 1:23.022/124周
3. バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ) 1:23.063/179周
4. フェリペ・マッサ(ウィリアムズ) 1:23.262/205周
5. キミ・ライコネン(フェラーリ) 1:23.276/216周
6. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 1:23.469/272周
7. フェリペ・ナスル(ザウバー) 1:24.023/300周
8. カルロス・サインツ(トロロッソ) 1:24.191/218周
9. ロマン・グロージャン(ロータス) 1:24.200/191周
10. マーカス・エリクソン(ザウバー) 1:24.276/245周
11. マックス・フェルスタッペン(トロロッソ) 1:24.527/224周
12. ダニエル・リカルド(レッドブル) 1:24.638/200周
13. ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア) 1:24.939/235周
14. セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 1:25.113/130周
15. ケビン・マグヌッセン(マクラーレン) 1:25.225/39周
16. ジェンソン・バトン(マクラーレン) 1:25.327/138周
17. ダニール・クビアト(レッドブル) 1:25.947/159周
18. パストール・マルドナード(ロータス) 1:26.705/176周

この結果を見ると、今季のF1カーのスピードにおいてはやはりメルセデスAMGが本命で、ウィリアムズとフェラーリがその対抗馬になりそうだ。ちなみに、ロズベルグが27日(金)に出した全体ベストの1分22秒792というタイムは、昨年ハミルトンが同じバルセロナで記録したポールポジションタイム1分25秒232を2.5秒近く上回るものとなっている。さらに、参加18人中15人のドライバーがすでに昨年のポールタイムを上回るベストタイムを刻んでいる。2014年には下位カテゴリーのレースを見ているようだと揶揄(やゆ)されたこともあるF1だが、今年はどのサーキットでも確実にラップタイムが向上しそうだ。

■チーム別合計周回数/合計走行距離
1. ザウバー 545周/2,536km
2. フェラーリ 488周/2,271km
3. トロロッソ 442周/2,057km
4. ウィリアムズ 384周/1,787km
5. メルセデスAMG 378周/1,759km
6. ロータス 367周/1,708km
7. フォース・インディア 365周/1,699km
8. レッドブル 359周/1,671km
9. マクラーレン 177周/823km

フェラーリエンジン搭載チームが安定した走行数を重ね、信頼性の高さを印象づけている。昨年はフェラーリエンジンのトラブルにも泣かされ1ポイントも獲得できなかったザウバーにも今年は期待が持てそうだ。

■パワーユニット別合計周回数/合計走行距離
1. メルセデス(4チーム) 1,494周/6,954km
2. フェラーリ(2チーム) 1,033周/4,808km
3. ルノー(2チーム) 801周/3,728km
4. ホンダ(1チーム) 177周/823km

<12日間のテスト通算データ>

3回のテストを通算で見てみると、やはりメルセデスAMGのロズベルグがライバルたちに対し頭ひとつ抜き出た走行距離を達成している。

■ドライバー別合計周回数/走行距離(12日間通算)
1. ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG) 759周/3,463km
2. フェリペ・ナスル(ザウバー) 649周/2,976km
3. マックス・フェルスタッペン(トロロッソ) 617周/2,834km
4. セバスチャン・ベッテル(フェラーリ) 602周/2,768km
5. マーカス・エリクソン(ザウバー) 596周/2,732km
6. カルロス・サインツ(トロロッソ) 589周/2,700km
7. キミ・ライコネン(フェラーリ) 580周/2,655km
8. ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG) 533周/2,434km
9. フェリペ・マッサ(ウィリアムズ) 492周/2,258km
10. バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ) 491周/2,255km
11. ダニエル・リカルド(レッドブル) 486周/2,243km
12. パストール・マルドナード(ロータス) 486周/2,231km
13. ダニール・クビアト(レッドブル) 457周/2,109km
14. ロマン・グロージャン(ロータス) 355周/1,640 km
15. セルジオ・ペレス(フォース・インディア) 285周/1,327km
16. ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア) 271周/1,262km
17. ジェンソン・バトン(マクラーレン) 224周/1,033km
18. パスカル・ヴェアライン(フォース・インディア、メルセデスAMG) 161周/749km
19. フェルナンド・アロンソ(マクラーレン) 117周/536 km
20. スージー・ヴォルフ(ウィリアムズ) 86周/400km
21. ジョリオン・パーマー(ロータス) 77周/358km
22. ケビン・マグヌッセン(マクラーレン) 39周/182km

■チーム別合計周回数/走行距離(12日間通算)
1. メルセデスAMG 1,340周/6,121km
2. ザウバー 1,245周/5,709km
3. トロロッソ 1,206周/5,534km
4. フェラーリ 1,182周/5,423km
5. ウィリアムズ 1,069周/4,913km
6. レッドブル 943周/4,352km
7. ロータス 918周/4,230km
8. フォース・インディア 669周/3,114 km
9. マクラーレン 380周/1,751km

かつてF1で黄金期を築いたマクラーレン・ホンダが復活したが、ここまでのところは予想以上に厳しい状態に置かれている。テストを通じてチャンピオンチームであるメルセデスAMGに対して3割弱の距離しか走行できておらず、まずは信頼性の向上が最優先課題となる。

■パワーユニット別合計周回数/走行距離(12日間通算)
1. メルセデス(4チーム) 3,996周/18,378km
2. フェラーリ(2チーム) 2,427周/11,132km
3. ルノー(2チーム) 2,149周/9,886km
4. ホンダ(1チーム) 380周/1,751km

※上記データはすべてF1公式サイトより引用

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