セルジオ・ペレス「序盤はポイントを狙うことなど無理だろう」
フォース・インディアのドライバーたちは、2015年には厳しいスタートを迎えることになるだろうと覚悟している。
イギリスのシルバーストンにファクトリーを置くインド国籍のフォース・インディアだが、2014年には比較的好成績を収めることができていた。同じメルセデスエンジンを搭載する名門チームのマクラーレンにわずかに及ばなかったものの、同チームとチーム部門の5位争いを展開していたのだ。
だが、そうした活躍の陰には問題を抱えていたのも事実だ。ロータスやザウバーらとともに、F1の収益分配モデルが不公平だと声高に不満を表していたフォース・インディアだが、今年のシーズン前にはその不安がはっきりした形となって表れてしまった。
資金難によってパーツ供給メーカーから部品などの納入を受けられなくなってしまったフォース・インディアでは、2015年型車であるVJM08の準備が非常に遅れてしまい、それが投入されたのは、先週バルセロナで行われた最後のシーズン前テストでのことだった。
「僕たちは、今はまだ遅れている」
そう認めたニコ・ヒュルケンベルグは、「ほかのチームは2、3歩僕たちより先を行っているよ」と付け加えた。
チームメートのセルジオ・ペレスもそれに付け加えて次のように語った。
「シーズンに向かうのに、新車でたった1日しかテストができなかったのは当然ながら理想的なことではないよ」
事実、ヒュルケンベルグのほうは2月27日（金）と最終日の3月1日（日）に2度VJM08に乗るチャンスがあった。だが、ペレスのほうは28日（土）に一度乗っただけで、シーズン前テストが終わりを告げていた。
ペレスは、『Auto Motor und Sport（アウト・モートア・ウント・シュポルト）』に次のように続けた。
「いいスタートが切れることを本当に願っている。だけど、それは難しいだろうね」
「3レース目か4レース目には、ポイントを狙う戦いをしたいと思っているよ」とペレスは付け加えた。
