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バーニー・エクレストン、小規模F1チームに救いの手

2015年03月02日(月)21:18 pm

複数の小規模F1チームが「資金繰り」の問題に悩まされていると報じられたが、F1最高責任者のバーニー・エクレストンがこれに対応する動きを見せたと報じられている。

最近、2015年シーズンにF1復帰を目指しているマノー(旧マルシャ)だけでなく、来週には開幕を迎えるF1オーストラリアGP(3月15日決勝)に、F1カーや必要な機材を送り出す費用の工面さえ厳しい状況に置かれているチームがいくつかあると報じられていた。

そうしたチームの一つに数えられるロータスのジェラルド・ロペス(チームオーナー兼代表)は、次のようなコメントを行っていた。

「11月、12月、そして1月は最悪の時期だ。設計や製造が行われるこの期間だけで予算の43パーセントを使い果たしてしまうし、外部からの収入は一切ないんだからね」

そしてフォース・インディアも、この時期さえ乗り切れば何とかなるのだと『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「4月からは何の問題もない。また金が流れ始めるからね」

そうした中、エクレストンが先週、ロータス、フォース・インディア、ザウバーのチーム首脳たちと会談を行ったと伝えられていた。

そして、イギリスの各紙が報じたところによれば、エクレストンはこの問題に対処するため、そうしたチームたちに3,000万ドル(約36億円)のF1賞金を、予定を繰り上げて支払うことを約束したという。

『Times(タイムズ)』のケビン・イーソン記者は、今後数日のうちに資金繰りが困難となっているチームに対して賞金が先払いされることになり、それによって各チームは「来週のメルボルンでのレースに向けて、輸送機を飛ばすことができることになる」と報じている。

フォース・インディアのチーム副代表であるロバート・ファーンリーも、次のように語った。

「バーニーが我々のチームを支援すると約束してくれた。その支援金が送金されてくれば、各チームも最初の数レースを戦うことができるだろう」

「我々は、F1の商業権を持つ者に対し、ロータスやザウバー同様、我々が問題を抱えていることをはっきりと伝えたんだ。それは一つのチームに限ったことではないからね」

そう語ったファーンリーは、次のように付け加えた。

「バーニーは非常によく理解してくれた。彼もレーサーだからね。彼はこれが本当に深刻な問題だということを理解してくれたのだと思う」

『Telegraph(テレグラフ)』の記者であるダニエル・ジョンソンは、賞金の先払いを行うにはほかのチームの同意が必要だとしつつ、「それは障害にはならないだろう。F1の小規模チームたちが受け取る賞金を増やすと約束されたわけではないからだ」と付け加えている。

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