2015年のF1シーズン開幕に向けた合同テストもすべて終わり、いよいよ来週には開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)を迎えることになる。
ファンにとって気がかりなのは、2月22日(日)にバルセロナでのテスト走行中にクラッシュを起こしたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)の体調問題だ。事故後4日間にわたって入院していたアロンソは、現在オビエドにある自宅で静養中だ。そして、スペインのメディアは今後2、3日中に、アロンソが医師に会いに行くことになるだろうと伝えている。
その結果、もしゴーサインが出されれば、アロンソは開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)が行われるメルボルンへと赴き、そこでF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が定めた公式なメディカル・チェックを受けることになる。
同じスペイン出身のドライバーであり、今年トロロッソからF1デビューすることが決まっているカルロス・サインツは、『El Confidencial(エル・コンフィデンシアル)』に次のように語った。
「僕の父(伝説的ラリードライバーであるカルロス・サインツ)が、ルイス・ガルシア・アバド(アロンソのマネジャー)と話をしたことを知っている。そしてすべてのことが、フェルナンドがオーストラリアでレースができるだろうということを示しているよ」
「僕にとっては彼と一緒にあそこ(オーストラリア)に行くことがすごく重要だし、彼が行けることを願っているよ」
アロンソの事故に関しては、所属するマクラーレンでは「予期せぬ突風によって引き起こされた事故だった」との説明を行っているが、メディアはそれだけでは説明がつかない不可解なことが多いとさまざまな憶測を報じている。
これに関して、サインツは次のように付け加えた。
「正直に言って、すべて彼ら(マクラーレン)が言っている通りだと思うよ。僕も(あの場所で)すごくよく似た事故を起こしていたんだ」
「風が強くてすごく難しい日だった。ある周回のときは(風速が)時速30km(秒速8m)だったのに、次のラップでは突然時速80km(秒速22m)になっていたりしたんだ」
そう述べたサインツは、次のように付け加えた。
「僕は、衝突によってドライバーがけがを負うようなタイプの、不運な事故だったのだと思っている。もう、いろんなうわさはやめるべきじゃないかな」