のべ12日間にわたった2015年のF1公式シーズン前テストが終わったが、今年マクラーレンと再び手を組んでF1にエンジンメーカーとして復帰したホンダは苦しいスタートを強いられることになった。
ある程度予想されていたことではあるが、次から次へとトラブルに見舞われたマクラーレン・ホンダでは、2015年型車MP4-30の熟成を図るというより、まずは走ることができるクルマへと調整することに追われてしまっていた印象はぬぐえない。
これに加え、ホンダに関しては、市販車のエアバッグ不良問題などによるリコールで業績が悪化したことを受けて、ホンダのF1復帰に向けて陣頭指揮を執っていた伊東孝紳社長が6月で退任することが正式に決定している。
こうしたことにより、今後ホンダのF1への取り組み姿勢にも変化が現れるのではないかと憶測しているメディアもある。
これに関し、ホンダのF1プロジェクト責任者である新井康久は次のように主張し、そうしたうわさを否定した。
「新しい社長もF1に全力を投じていくよ。それがホンダのDNAだからだ」