のべ12日間にわたって行われた今年のF1公式シーズン前テストも、ついに3月1日(日)に最終日を迎えた。バルセロナ-カタルーニャ・サーキットで最後のテスト走行に臨んだマクラーレン・ホンダだったが、午前中はわずかに2周を行ったのみで、1日を通じてジェンソン・バトンが30周を行ったのみでテストを終えることとなっている。
マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは、テストを振り返って次のように語った。
■エリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)
「これまでの4週間を振り返れば、我々の冬のテストプログラムは困難なものとなった。だが、それは全く予想されていなかったわけではない。昨年は多くのチームが初めて導入された新しいパワーユニットによって同様の状況を抱えていた。今年、我々は非常にコンパクトに凝縮されたパッケージを持ち込むことで、さらに複雑さを増していた」
「全体的には、十分に走行距離を伸ばすことができなかったことにより、望んでいたような形での準備を行うことはできなかった。だが、これらの走行と、そこで収集したデータにより有益なものを持ち帰ることもできる。自分たちで設定していた目標は十分に達成することができた」
「困難なシーズン開幕を迎えることになりそうだが、我々には短期間で大きく開発を進めることができる力があることは分かっている。そして、マクラーレン・ホンダMP4-30が持つ大きな可能性を解き放つことができると確信している」