F1ドイツGPが今年のレースカレンダーからはずされる可能性が日増しに高まりつつある。
現在、F1の2015年レースカレンダーにはドイツGP(7月19日決勝)の名前が刻まれている。近年、ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムで交互開催されてきており、本来であれば今年はニュルブルクリンクで開催されることになる。
だが、ニュルブルクリンクは経営破たんに陥った後、所有権問題の決着がついておらず、現状での開催は難しい状況だ。さらに、ホッケンハイムもF1商業権を管理する最高権威のバーニー・エクレストンとの間に今年の開催契約は結ばれていない。
メルセデスAMGの非常勤会長であるニキ・ラウダは、今年ドイツGPが開催される可能性はよくても「五分五分だろう」と認めている。
ラウダの同僚であり、メルセデスのモータースポーツ責任者でもあるトト・ヴォルフは、もしドイツGPの開催に向けて、財政的な問題がネックとなっているのであれば、ドイツを代表する自動車メーカーであるメルセデスも、その交渉に何らかの助け舟を出すこともできるかもしれないとしている。
ヴォルフは、今季のF1開幕前最後の合同テストが行われているスペインのバルセロナで2月28日(土)に次のように語った。
「我々は、商業権を有する者(エクレストン)と主催者の交渉に介入できる立場ではない。だが、我々にできることがあるのなら支援をしたいと思う」
「我々にとっても重要なグランプリだからね」とヴォルフは付け加えた。