今年レッドブルの育成ドライバーとしてトロロッソからF1デビューを飾ることになっているマックス・フェルスタッペン。まだ自動車運転免許も取得できない17歳のドライバーが最高峰モータースポーツであるF1にデビューすることには批判を呼ぶことにもなっていた。
だが、そのフェルスタッペンが、早くもレッドブルのリザーブドライバーの地位を確保する可能性も出てきたようだ。
世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが所有するトロロッソは、将来のF1チャンピオン候補となる若手ドライバーを育成し、レッドブルへと昇格させるための学校のような位置付けのチームとなっている。かつて4度F1チャンピオンに輝いたセバスチャン・ベッテル(現フェラーリ)も、昨年そのベッテルをしのぐ活躍を見せたダニエル・リカルドも、そして今年リカルドのチームメートとなるダニール・クビアトも、そうやってトップチームへ登り詰めたドライバーだ。
だが、26日(木)から今年3回目にして、開幕戦オーストラリアGP(3月15日決勝)前に行われる最後のテストがバルセロナで始まったが、ここでフェルスタッペンがレッドブルのガレージでF1カー用のシート合わせを行ったことが明らかとなった。
トロロッソの広報担当者は、それはレッドブルのジュニアチームであるトロロッソのドライバーにとって通常の手順であることを力説している。
フェルスタッペンの父親であり、自身も元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンも、息子マックスの公式ウェブサイトの中で「シート合わせは、本当に特別な意味などない」と主張している。
「今回の件は、トロロッソのドライバーにとっては通常の手順となっているものだ」とヨス。
「これは、今後マックスが、レッドブルのF1カーを使ってデモンストレーションや、宣伝目的の走行をすることに備えてのものなんだ」
だが、ヨスはその後に次のように付け加えている。
「あるいは、そんなことを望んでいるわけではないが、レッドブルのレギュラードライバーのどちらかに代役が必要となったときのためだ。それだけさ」