フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが、2015年シーズンに向けて現在チームが置かれた状況は「理想的ではない」と認めた。
フォース・インディアに関しては一時、パーツ供給メーカーへの支払いもできないような厳しい財政状況にあるとうわさされていた。チームは一貫してそうしたうわさを否定しているものの、事実先週のバルセロナテストにもまだ2015年型車であるVJM08を持ち込むことができていない。
先週、スペインのバルセロナ-カタルーニャ・サーキットで行われた今年2回目のF1公式シーズン前テストには、メルセデスAMGの控えドライバーである20歳のパスカル・ヴェアラインがフォース・インディアの2014年型車の走行を担当した。うわさによれば、これはメルセデスAMGがヴェアラインにテスト走行のチャンスを与えるためにフォース・インディアに代金を支払ってシートを確保したのではないかと見られている。
ヒュルケンベルグは、フォース・インディアの準備が遅れている理由についてはほとんど触れなかったものの、そのことで「最初の何レースかは影響を受けるだろう」と認め、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように続けている。
「これから、そのダメージを最小限にしていく必要がある」
「幸運なことに、僕たちにはメルセデスエンジンがある」
そう語ったヒュルケンベルグだが、先週のテストでの2014年型車による走行は重要なものだったと主張している。それによって今年のピレリタイヤのデータを収集することができたからだ。22日(日)に1日だけテスト走行を担当したヒュルケンベルグは、次のように付け加えた。
「タイヤをよく理解できるのが僕たちの最大の強みだからね」