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フェラーリは2015年F1タイトルを狙えるか

2015年02月21日(土)11:40 am

フェラーリの新代表マウリツィオ・アリバベーネ。彼が2015年F1シーズンに掲げた目標は変わらない。たとえ冬季合同テストで力強い走りを見せようともだ。

ヘレスとバルセロナの両合同テストを通じて、フェラーリの新車SF15-Tは安定して最上位に近いタイムを出している。それより以前の2014年、彼らは絶望のどん底にあった。そこに登場したのがアリバベーネである。ところが彼は、セバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンで一回か二回勝てれば満足だという。

20日(金)のカタルーニャ・サーキットに現れたアリバベーネは記者会見を開いた。フェラーリの現状が驚きをもって受け止められるなか、以前フィリップ・モリス社でマールボロ・ブランドの重役だったアリバベーネは、次のように語った。「私は、冬季F1世界選手権を信じないことにしている」

以下はドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に載った彼のコメントだ。「マシンは昨年に比べて進化した。だがわれわれは、あくまで地に足をつけておく。F1世界タイトル目指してメルセデスAMGに挑戦などと、今は口にしない」

無口だった前任者マルコ・マティアッチとは対照的に、アリバベーネのマスコミ対応はみごとだ。彼の姿勢がチーム全体に浸透したかのような印象さえ受ける。

「われわれは再びひとつのチームとなった」というアリバベーネ。「めんどうな政治はなしだ。誰もが同じ方向に歩を進めている」

彼は、日ごろ口が重いキミ・ライコネンを例に上げてみせた。「彼は話をし、しかも笑うんだよ!私は彼に質問をしてしまった。”体調でも悪いのか?”とね」

「昨年の彼はマシンになじめなかった。なぜなら(マシン)前方の挙動が好みに合わなかったからだ。しかし、新しいクルマになってから、それも変わった」

「キミをクルマの廃止モデル扱いする者がいるなら、それは誤っている」

新たに巻き起こったヤル気、それと速そうなマシン。いずれも勝てる要素だ。だがアリバベーネは浮かれない。

「二勝できればいい」「三勝なら完ぺきだ。四勝してしまったら。。。マラネロ(フェラーリ本拠地)まで100キロ、素足で走ってみせる」

以前のナンバーワン、フェルナンド・アロンソに替えて四度のF1世界王者セバスチャン・ベッテルと契約したフェラーリ。アリバベーネは、ベッテルを口説き落とすのに苦労したと明かす。

「われわれのスポンサー、フィリップ・モリスが彼を欲しがったのだ。アロンソがチームを去るのがはっきりしてからの話だ」

「だがセバスチャン(ベッテル)にはぬぐい去れない疑問があった。そこで彼は、ミハエル・シューマッハのマネージャーに話をきいたのだ。フェラーリがどのようなチーム気質を持っているか知るためにね」

「そして、われわれのボス、セルジオ・マルキオンネ(フェラーリCEO)が彼に一本の電話をかけたのが決め手になった。それで最終的にセバスチャンは考えを改めたのだ」

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