メルセデスAMGの両ドライバーが、バルセロナで健康を取り戻しつつある。
この冬二回目の合同テストが始まった19日(木)、ルイス・ハミルトンは10周しただけで高熱のため早退した。
代わりに乗ったのは、チームの控えドライバーで、それまでメルセデスのカスタマー・チーム、フォース・インディアのマシンを走行していたパスカル・ヴェアラインだった。
ハミルトンのチームメート、ニコ・ロズベルグが運転を代わらなかったのは、頸部(けいぶ)の神経に炎症を起こしていたからだといわれる。
しかし、父親になると発表したばかりのロズベルグは翌20日(金)の朝、予定通りサーキットに姿を現し、昼食前まで実に65周を走ってみせた。
チームがツイッターで「あの男は機械か!」と驚いたくらいだ。
いっぽう前日、体調不良からホテルの一室で寝ていたF1世界チャンピオンのハミルトンも、タイトル防衛マシンW06の走行に向けて準備オーケーといった様子だった。
「午後の予定を知りたい、だって?」とカタルーニャ・サーキットでつぶやいたメルセデスAMG。「では、そろそろハマー(MCハマーではなくハミルトン)の出番だ」