19日(木)からスペインのバルセロナで始まった今年2回目のF1公式シーズン前テストだが、その初日に思わぬ混乱が待ち受けていた。
今回のテストでは、メルセデスAMGの控えドライバーであるパスカル・ヴェアラインがフォース・インディアのテストを担当することになっていた。そして20歳のヴェアラインが2014年型車VJM07でテスト走行を開始したのとほぼ同時に、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが体調不良を訴えたのだ。
メルセデスAMGも公式ツイッターを通じて「ルイス・ハミルトンは体調がすぐれないため、今日の走行を続けることはできない」とこの事実を認めている。
今回のテストでは、メルセデスエンジンの供給を受けるフォース・インディアに貸し出される形で初日と3日目のテストを担当する予定となっていたヴェアラインだが、これにより急きょメルセデスAMGに呼び戻され、ハミルトンに代わって初日のテストを担当することになったものだ。
メルセデスAMGは、公式ツイッターアカウントに次のようにツイートしている。
「彼(ヴェアライン)を友人であるフォース・インディアから返してもらうことになった。ありがとう!」
これに対し、フォース・インディアもツイッターを通じて「もう少し彼を使わせてもらえないかな? まだ走り始めたばかりなんだ」と返している。だが、その後フォース・インディアでは19日の午後には急きょセルジオ・ペレスがテストを担当することを明らかにしている。
現時点ではハミルトンの容体に関しては発熱が見られたこと以外は明らかとされていない。メルセデスAMGでは明日はニコ・ロズベルグがステアリングを握る予定となっている。