F1の「経営モデルは古くさい過去の遺物」。そう怒るのはロータスのチームオーナー、ジェラルド・ロペスだ。
そんなロペスを排除すべく、バーニー・エクレストンは新たなロータスの投資者を募っているとのうわさだが、先月、エクレストン本人はそれを否定。ロペスを「友人のひとり」と呼んでいた。
ところがロペスは昨シーズン終盤、怒れる中堅チームの先頭に立って年間賞金の引き上げを声高に主張。現在もF1の体制に対する厳しい姿勢を崩していない。
「コース上の戦いはすばらしいのに、テレビ視聴率が急激に下がっているのはなぜだ」と、彼はフランス『Auto Hebdo(オート・エブド)』誌に話す。
F1はインターネットやソーシャルメディアを使って若い層に食い込むべき。そう語るロペスは、F1の「純粋なマーケティング部門」欠如を批判する。
ルクセンブルク生まれのロペスは43歳。ジェニイ・キャピタルという投資会社を運営する実業家でビジネスマンだ。彼がいうには、同世代の投資家たちはF1を次のようにとらえているという。「グローバルな市場を提供できる唯一のスポーツ。世界規模の企業から引きが期待できそう」。
「しかし、何らかの障害が彼らのじゃまをしている」とロペス。
「スポンサー金額に恐れをなしているわけでもないのに、世界的な企業がF1に参入しないのはなぜだ?何が彼らの決心をとどまらせているのだろう?」
「もしかしてその理由は、F1の古くさい経営と組織そのものでは?」