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マクラーレン・ホンダMP4-30は「最高傑作」だとロン・デニス

2015年02月16日(月)16:52 pm

マクラーレンの最高権威であるロン・デニスが、2015年型車であるマクラーレン・ホンダMP4-30は「最高傑作」であり、思い切ったクルマ作りをしたのは「計算づくのこと」だと語った。

ホンダを新たなエンジンサプライヤーとして迎えて製造されたMP4-30だが、初期トラブルのためヘレスで行われた今年最初の公式シーズン前テストでは満足に走ることもできなかった。だが、マクラーレンの首脳陣は、このクルマは初めての「サイズ・ゼロ」のF1カーであると誇らしげに語っている。

マクラーレンの言う「サイズ・ゼロ」とは、絞り込まれたシャシーとコンパクトなホンダV6パワーユニットとの統合を意味しているようだ。

デニスは、これは天才F1カー設計者と呼ばれるエイドリアン・ニューイ(レッドブル/最高技術責任者)のもとでF1カーの設計に当たっていたピーター・プロドロモウをチームに招いたことが功を奏したものだとイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「MP4-30の開発に当たっては、リスクを承知で賭けに出たんだ」

「だが、我々が何をなし得たか、そして今後どういう結果を達成できるかということも非常によく分かっている」

デニスは、ヘレスで発生したトラブルはそうしたリスクの結果であり、予期していたものだと次のように続けた。

「クルマのレイアウトは非常にコンパクトにまとめられているし、まずはその選択による結果に対応していかなくてはならないんだ」

「しかし、このクルマは非常に高いレベルに仕上がっている。この最高傑作を生み出してくれたピーター・プロドロモウに感謝しなくてはならない」

問題は、マクラーレンが初期トラブルを解決し、このクルマの能力を最大限に発揮できるようになるまでにどのくらいの時間がかかるのかということだろう。

スペインの『Marca(マルカ)』はホンダの伊東孝紳社長の次のようなコメントを紹介している。

「我々は自分たちのエンジンとその技術に誇りを持っているし、マクラーレンは素晴らしいチームだ。我々が力を合わせることにより、すぐにいい結果が得られると期待している」

だが、デニスは、少なくとももうしばらくは忍耐のときが続くだろうと次のように語った。

「クルマを完全に理解するには3レースは必要だと思う。しかし、我々はみんな楽観的だし、成功を収められると信じているよ」

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