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2014年は自滅だったとロータス

2015年02月15日(日)11:34 am

2012年と2013年にはF1コンストラクターランキングで連続4位となっていたロータスだが、2014年は8位に終わる失望のシーズンとなっていた。

かつてルノーのワークスチームだったこともあるエンストンに拠点を構えるチームは、ついに長年のパートナーであったエンジンメーカーのルノーと決別し、今年からメルセデスエンジンを搭載している。

だが、ロータスのチームオーナー兼代表であるジェラルド・ロペスは、メルセデスエンジンで臨む2015年シーズンに向けて大きな期待を抱きつつも、2014年シーズンの低迷の責任をすべてルノーに負わせることはできないと認めている。

ルクセンブルグ出身のロペスは、フランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。

■チーム力は落ちていない

「2014年シーズンの悲惨な結果はルノーだけにその責任があったわけではないが、新たに搭載したメルセデスエンジンによって(今年は)改善されるだろう」

1年前には100名におよぶスタッフを削減したことを認めたロペスだが、今季に向けて新たに50名を採用し、組織の再編を行っていることも明かしている。それらのスタッフは「主に空力とCFD(数値流体力学)」のエリアを担当する人材だという。

「優れた人材が流出したと大きく報道されたが、何人かを除けば、2012年と2013年のクルマに携わった技術チームは無傷なんだ」

そう語ったロペスは、あらためて厳しいシーズンだった2014年シーズンを振り返りながら「いい勉強をさせてもらったよ」と付け加え、次のように続けた。

「従業員の数ではなく、効率的に仕事ができるかどうかが重要なんだ。500人のスタッフでうまくやっているチームがある中で、850人も抱えながら何年も成功できていないチームがあることも知っているよ」

昨年は4チームにエンジンを供給していたルノーだが、今年はロータスに加え、経営破たんに陥ったケータハムが姿を消したことで、今季の供給先はレッドブルとそのジュニアチームであるトロロッソの2チームだけとなる。だがロペスは、実際には昨年も似たような状況だったのだと次のように付け加え、ルノーに対する不満も表明している。

「ひとつのチームだけに注力しないほうが、彼ら(ルノー)にとっても有益だったと思う」

■昨年のクルマは自滅に終わっていた

今季はメルセデスエンジンでの復活を期待するロータスだが、ここまでのところコンパクトな2015年仕様メルセデスエンジンを搭載した2015年型車E23に対するドライバーの評価もよいようだ。

「あまり攻撃的な手法はとらなかった」

そう明かしたロペスは、2本の先端を持つ独特なノーズを導入しながら不発に終わった2014年型車E22を振り返りながら次のように付け加えている。

「E22ではやりすぎたばかりでなく、さらにトップスピードを高めようと開発したパーツによって自滅していたからね」

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