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メルセデスAMGにライバルは現れるか

2015年02月13日(金)8:47 am

2014年F1を席巻したメルセデスAMGだが、決して油断はしていない。ライバル登場もあり得るというのだ。

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が12日(木)に伝えたところによると、昨年メルセデスAMGが稼ぎだした他チームとのアドバンテージは60馬力に及ぶ。

多くの意見では、この差を一冬で埋めるのは至難の業だ。その反面、ルノーは組織変更に着手、懸命にエンジン改良にあたっている。フェラーリはヘレスで行われたこの冬最初のF1合同テストで速いところを見せた。F1に参入したホンダは、1980年代に勝利を独占したメーカーとして有名だ。

メルセデスのエンジン主任アンディ・コーウェルはいう。「物理と科学の法則は万人に平等だ」

「ライバルが、われわれのエンジンに勝るとも劣らないものを作れない理由はどこにもない」

「無論われわれも座して見ているだけではない。だが開発が進めば進むほど、上昇カーブも平坦になるものだ」とコーウェルは語った。

また、メルセデスのどこが勝っているのか、ライバル勢はつぶさに観察できるアドバンテージがあるとコーウェルは指摘する。

「GPS(全地球測位網)で測ると、自分たちがどの点に着目しなければいけないか分かるのだ。だからフェラーリもルノーも、ただ高みを目指せばよい。それが彼らのアドバンテージだ」

「ホンダについては、まだ不明なところがある。だが、彼らもまた侮ってはならない。われわれだって大きく前進するが、それで十分か、競争相手に打ち勝てるかは保証できない」

V6ターボ新時代はまだ二年めだというのに、F1 CEOバーニー・エクレストンは早くも1,000馬力のエンジンを欲している。コーウェルの意見は次の通りだ。

「現行のエンジン構造で(1000馬力は)達成可能だ。音だってもっと大きくできるだろう。もし燃料流入量を増やしてくれればね」とコーウェル。

「しかし、エネルギー効率のコンセプトを軽く見るようなことがあってはならない。モータースポーツから自動車産業への技術転換は、F1にとって重要なものだ。ホンダだって、そのためにカムバックしたのだから」と話すコーウェルだった。

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