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「ベッテルが以前の自分を取り戻した」とレッドブルの元上司

2015年02月09日(月)17:32 pm

セバスチャン・ベッテルが、フェラーリへ移籍したことによって再びやる気を取り戻すとともに、かつての「やんちゃ」な一面も戻ってきたとレッドブルのヘルムート・マルコ(ドライバー育成責任者)が語った。

最近、かつてのボスであったレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)が、2014年から新たに導入されたレギュレーションに苦しめられ、トロロッソから昇格してきたダニエル・リカルド(レッドブル)との勝負にも敗れたベッテルはF1からの引退も考えていたと発言して大きな話題となっていた。

だが、最終的にフェラーリへの移籍を決めたベッテルに、再びやる気がよみがえってきているようだ。

冬の間はフェラーリでの仕事に備えてイタリア語のレッスンを受けていた27歳のベッテルは、2月1日(日)から4日間の日程でスペインのヘレスで開催された今年最初の公式シーズン前テストには、かつては見られなかった黒いノートを携えており、新たな挑戦に備えて細かくメモを取る姿が目撃されていた。

そして、そのテストにおいてベッテルは、自分がステアリングを握った初日と2日目にトップタイムを刻んで見せた。

ベッテルの元上司であるマルコは、『Bild am Sonntag(ビルト・アム・ゾンターク)』に対し「彼はご機嫌みたいだね」と語り、次のように続けた。

「彼は、またやんちゃでおかしなメッセージを私に送ってよこしているよ。以前のセバスチャンに戻ったみたいだ」

元F1ドライバーであり、現在はドイツの放送局で解説者を務めるクリスチャン・ダナーも、ベッテルにとってチームを変わったのはよいことだったようだと次のように語った。

「風景が変わることで、奇跡のような治療になることもある。とりわけ、すべてのチームの中で最も情熱的なフェラーリではね」

やはり元F1ドライバーであるデビッド・クルサードも、今回のベッテルのフェラーリ移籍を、かつてのライバルであったミハエル・シューマッハが1996年にフェラーリへ移籍したことに関連付けて次のように語っている。

「セバスチャン・ベッテルが同じようにうまくやれない理由なんてあるかい?」

ドイツの『Welt(ヴェルト)』紙にそう語ったクルサードは、次のように続けた。

「僕の目から見れば、レッドブルで達成したことのほうがもっと難しかったと思うよ。歴史もなく、経験も持たないチームをトップチームに押し上げたんだからね」

「それに、彼はレッドブルで4回もF1タイトルを取ったんだ。ものすごい業績だよ」とクルサードは付け加えた。

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