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F1ドイツGP開催に向けて依然交渉中だとエクレストン

2015年02月09日(月)17:05 pm

今年のF1ドイツGP(7月19日決勝)はまだ完全に中止と決まったわけではないようだ。

1週間前には、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンがドイツのメディアに対して、今年はドイツでF1グランプリが開催されることはないだろうと語っていた。

エクレストンはその後すぐにその発言を撤回していたものの、本来であれば今年のドイツGPを開催するはずのニュルブルクリンクは所有権問題が決着しておらず、来年までは隔年開催の契約を有しているホッケンハイムとの間にも2015年の開催契約は結ばれていないのは事実だ。

メルセデスAMGの非常勤会長であり、かつて3度F1チャンピオンに輝いた実績をもつ伝説的元F1ドライバーのニキ・ラウダは、「こうしたごたごたが収まってくれるといいんだがね」と語ったと伝えられている。

事実、今年のドイツGP開催に向けて重要なカギとなるエクレストン、ニュルブルクリンク、ホッケンハイムのいずれもがまだドイツGP開催の可能性を否定していないことが明るみ出てきてきた。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』が報じたところによれば、エクレストンは先週の木曜日(5日)にパリで行われたストラテジー・グループ(F1の意思決定機関)において、時間切れとなるまでは交渉が続けられると語ったという。

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のミハエル・シュミット記者は、さらに次のように続けている。

「エクレストンは、もしドイツGPがキャンセルされた場合の予備レースはないと断言した。つまり(今年の)カレンダーは19レースだけということになるかもしれない」

一方、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、メルセデスがドイツGPの救世主となるかもしれないと書いている。ドイツに本拠を構えるメルセデスにとって、ドイツGPは重要な母国レースだからだ。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、メルセデスが、ドイツGPを開催することでホッケンハイムに見込まれている損失と、エクレストンが求めるレース開催権料の差額を埋め合わせるために資金を投入する可能性もあるだろうとしている。

さらに、ニュルブルクリンクの代理人であるカルステン・シューマッハは、『DPA通信』に次のように語っている。

「モータースポーツと、この地域のファンの利益を考慮し、我々は一定の損失を抱えることを受け入れる用意がある」

2010年から2013年までドイツ人ドライバーのセバスチャン・ベッテルがレッドブルで4年連続のF1チャンピオンとなる活躍を見せ、2014年にはドイツ人ドライバーのニコ・ロズベルグがドイツチームであるメルセデスAMGでF1チャンピオン争いを繰り広げたにもかかわらず、2014年のドイツGPは大きく観客数が減ってしまっていた。

だが、ラウダは、なぜドイツのレース主催者たちが自国でのF1開催を行うことができないのか分からないと、次のように述べている。

「実際問題、今年は難しくないはずだ。ベッテルがフェラーリで走るのが見られ、メルセデスAMGのドライバー同士による戦いも見られるんだからね」

「オーストリアやシンガポール、それにオースティンやシルバーストンが観客席を満席にできるのであれば、ホッケンハイムがそうできないのはおかしいよ」とラウダは付け加えた。

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