世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社の総帥であり、F1のレッドブル・レーシングのチームオーナーでもあるディートリッヒ・マテシッツが、今年も自分たちがF1タイトル争いに加わることができるとは思えないと語った。
普段はほとんどレースに顔を見せることのないマテシッツだが、珍しく2月1日(日)からスペインのヘレスで行われた今年最初のF1公式シーズン前テストのパドックに姿を現していた。
4日間にわたったテストが終了した後、マテシッツはドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「今年もメルセデスAMGには手が届きそうにないね」
「その差を少しでも縮めることができれば、それでよしとするしかないだろう」
マテシッツはヘレスにおいて、ワークスエンジンを供給するルノーの作業にも目を向けていたが、その2015年仕様エンジンに再び信頼性の問題が発生したことも間近に見ることとなってしまっていた。
だが、マテシッツは次のように続けた。
「もし、彼ら(ルノー)が40馬力か50馬力ほど現在の差を縮めることができれば、われわれにはいいクルマもあるし、メルセデスAMGにプレッシャーを与えることができるところには行けるだろう」