もしドイツGPが無くなったら「悲劇」。以上のようにニキ・ラウダが嘆いている。
二つのサーキットがそれぞれ隔年開催するドイツGPは、よりによって両者ともトラブルを抱えている。ニュルブルクリンクは所有権、ホッケンハイムには2015年の契約がない。バーニー・エクレストンと合意に至っていないのだ。ドイツ『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥン)』紙は2日(月)、エクレストンの次のようなコメントを掲載した。「ドイツからF1レースが無くなって、ファンと同様に私も悲しい」
ドイツGP消滅についてF1 CEOのエクレストンは次のように説明する。「さいきん数年は入場者数が低迷し、ドイツのプロモーターにとって商業的に価値のあるレースではなくなった」
オーストリア人のラウダは三度のF1王座を誇り、昨年のチャンピオンチームでドイツの象徴メルセデスAMGを指揮する会長だ。そのラウダは、次のようにいう。「それが単なる脅しであってくれればいいのだが」
「ドイツとメルセデスAMGの双方にとって、ドイツGPが無くなったら悲劇だ」と、彼は『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』紙にコメント。
F1はもはやドイツで行う意味がないとしたら、ラウダにはその理由が分からない。
「ドイツの主催者はここが踏ん張りどころだ」とラウダ。
「ドイツ人の(ニコ)ロズベルグがドイツ車のメルセデスAMGに乗り、ドイツ人の(セバスチャン)ベッテルはフェラーリを運転するのだ。これ以上、F1はドイツに何を差し出せばいい?」
「きっと儲かるイベントにする手だてがあるはずだ」とラウダはいうのだった。