1日(日)からスペインのヘレスで今年最初のF1公式テストが開始され、各チームの新車がサーキットでの走行を開始している。
そんな中、レッドブルから移籍してきた4年連続F1チャンピオンのセバスチャン・ベッテルが駆るフェラーリの2015年型車SF15-Tが、当初の予想に反して初日と2日目にトップタイムを刻むという好調ぶりを示している。
フェラーリが抜本的に設計を見直したとも報じられていた今季型車については昨年のものと大きくデザインも変わっており、パッケージ全体の性能も向上したように見える。だが、特に大きく改善が進んだのがエンジンではないかと見られている。
フェラーリエンジンが今年はかなり改善されたことを示す証拠がもうひとつある。それは、2014年シーズンには1ポイントも獲得できずに終わったザウバーが、初日と2日目にフェラーリにつぐ2番手タイムを刻んでみせたことだ。しかもドライバーはケータハムから移籍してきたマーカス・エリクソンと、ウィリアムズで昨年控えドライバーを務めていたルーキーのフェリペ・ナスルだ。
そのナスルは、ウィリアムズ時代にメルセデスエンジンでの走行を経験しているだけに、そのコメントは大いに参考になりそうだ。
ナスルは母国ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「昨年のメルセデスエンジンと、今年のフェラーリエンジンの差はごくわずかしかないと感じたよ」
「期待はしていなかったけれど、今年のエンジンはよくなったし、フェラーリも僕たちも改善できると信じているよ」