どうやら今年の第10戦として予定されているF1ドイツGP(7月19日決勝)が開催されない可能性が極めて高くなってきているようだ。
近年のドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムが交互に開催してきており、本来であれば今年はニュルブルクリンクで開催されることになっていた。だが、経営破たんに陥ったニュルブルクリンクを買収したとされるカプリコーン社がその買収金の支払いに失敗したことから、現時点ではニュルブルクリンクで今年のドイツGPを開催することは非常に困難な状況に陥っている。
F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは、ホッケンハイムでの開催に向けて交渉を行っていたが、その交渉も不調に終わったと伝えられている。
『Rhein Zeitung(ライン・ツァイトゥング)』紙は2日(月)に、エクレストンが次のように語ったと報じた。
「私もファン同様、ドイツでF1が行われないことを悲しく思っているよ」
だが、84歳となるエクレストンは、その記事が報じられた数時間後にはわずかながら姿勢に変化を見せたようだ。
ドイツの主要紙のひとつである『Bild(ビルト)』は、エクレストンが「我々は(ドイツGPを)救おうと取り組んでいる。だが、状況はかんばしくない」と語ったと伝えている。