フォース・インディアの財政状況が悪化しているようだとのうわさがさらに強くささやかれている。
イギリスのシルバーストンに拠点を置くフォース・インディアでは、2月1日(日)からスペインのヘレスで始まった今年最初のF1公式シーズン前テストを欠場しているが、その理由に関してあまり納得のいく説明をしていない。
フォース・インディアのドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグは、ソーシャルメディアに雪の中でトレーニングを行っている自分の写真を投稿し、「ヘレスに行けないから、3,000mのところでトレーニングしているよ」とのコメントを添えていた。
そして、ライバルたちがヘレスでのテストを開始した1日(日)、ヒュルケンベルグはテレビでテニスを見ているところを撮影した別の写真を投稿している。
『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』や『TZ Munchen(TZミュンヘン)』の記者として知られるラルフ・バッハは、自身のブログである『f1-insider.com』に、フォース・インディアがヘレステストに欠場することになった理由は、2015年型車であるVJM08の「モノコックがないためだ」と書いている。
バッハによれば、フォース・インディアはカーボンサプライヤーであるEOM社から2015年型車用モノコックを受け取ることができていないが、それは「その支払いが行われていない」ためだという。
さらに、バッハは、フォース・インディアが抱える負債は総額でおよそ5,000万ユーロ(約66億6,000万円)にも及ぶとしており、それにはエンジンサプライヤーであるメルセデスや、タイヤサプライヤーであるピレリに対する負債も含まれているとしている。
バッハは、フォース・インディア関係者が次のように語ったと付け加えている。
「現状では、メルボルンでの開幕戦(オーストラリアGP/3月15日決勝)への出場は実質的に不可能だ」