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F1、2017年からの新エンジンルール導入に向けて加速

2015年01月26日(月)17:13 pm

F1が、2017年には新しいエンジン規格を導入する方向で進んでいるようだ。

2014年に新たなV6ターボによるパワーユニットが導入されたばかりだが、F1最高責任者であるバーニー・エクレストンは当初からその新エンジンがお気に召さず、F1にはもっとスピードと音が必要だと主張していた。そして、フェラーリのチーム新代表であるマウリツィオ・アリバベーネも、技術的な「革命」が必要だと語っている。

2014年にメルセデスエンジンに大きく水をあけられることとなったルノーも、エンジンルール変更を歓迎する姿勢を見せている。ルノーのF1エンジン責任者であるシリル・アビテブールは、フランスの『Canal Plus(カナル・プリュス)』に次のように語った。

「コストが制御される限りにおいて、ルノーはそれ(ルール変更)を妨害するつもりはないよ」

アビテブールは、より大音響でパワーのあるエンジンにするという考えは「魅力的」だとしながらも、「2016年から始めるにはもう遅すぎると思う。2017年が理想的なタイミングだろう」と付け加えた。

今後のF1エンジン改革案に関しては、徐々にその方向性が明らかとなり始めている。これまで報じられたところによれば、2017年には非内燃機関によって駆動力を得る技術をさらに発展させるものが考えられていると言われており、これに関しては2015年からマクラーレンと組んでF1復帰を果たすホンダも異をとなえていないという。

さらに、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、フェラーリでは2.2リッターのツインターボエンジンに変え、1分当たり17,000回転まで許容するとともに、標準的なKERS(運動エネルギー回生システム)と組み合わせることを提案しているという。

だが、ルノーやフェラーリがエンジンルールの変更に熱心な姿勢を見せているのは、単に現在のエンジン規則においてはメルセデスにかなわないためではないかとの意見もある。

「もちろんそうだよ!」

メルセデスAMGのビジネス担当エグゼクティブディレクターであり、親会社メルセデスのモータースポーツ責任者でもあるトト・ヴォルフは、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』にそう答えると次のように続けた。

「それがF1というものさ。だが、我々はエンジンに関することについても挑戦を受け入れるよ。分別を持つことも必要だからね」

だが、ヴォルフは、2014年に導入されたばかりである現在の1.6リッターターボエンジンを捨て去ることは問題外だと次のように主張した。

「すべてのエンジンメーカーが、現在の構成を維持したいという意向を表明しているんだ。それ以外の手段を取れば開発コストが高騰してしまうからね」

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