フォース・インディアが、2月1日(日)からスペインのヘレスで開催される最初のF1公式シーズン前テストに2015年型車であるVJM08を投入しないのは、計画的なものだと主張した。
イギリスのシルバーストンにファクトリーを構えるフォース・インディアでは、21日(水)にメキシコで2015年型のノーズやカラーリングが施されたVJM08を公開した。だが、フォース・インディアではヘレスでのテストには2014年型のVJM07で参加することになっており、VJM08が実際に走行するのは、2月19日(木)からバルセロナで開催される2回目のテストからになる。
そのフォース・インディアの判断に関しては、これまではブラックリーにある自社風洞施設を使っていたものの、VJM08に関してはケルンにあるトヨタの最新風洞設備を使用することに切り替えたことと関係があるのではないかと言われていた。
だが、ヘレスに新車を投入しないのは、単にVJM08の開発が遅れていることがその理由ではないかとのうわさがささやかれている。ヘレスでのテストに昨年型F1カーで臨むことになったドライバーのニコ・ヒュルケンベルグが、それは「理想的なことではない」と認めつつ、だからといって「致命的だというわけでもない」と語ったこともそうしたうわさに拍車をかけることとなったようだ。
だが、フォース・インディアのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンは、イギリスの『Sky(スカイ)』に対し、新車のデビューを遅らせることについては「2か月ほど前に意図的に決断したものだ」と主張し、次のようにその理由を説明している。
「我々は、テストを行うサーキットとしてヘレスがふさわしいと思ったことは一度もないんだ」
「正直に言って、我々としてはそこ(ヘレス)を抜かして、もっと開発に時間をかけられるほうがいいからね」とグリーンは付け加えた。