昨年経営破たんに陥ったケータハムとマルシャに関しては、その生き残りに向けて残された時間はあとわずかとなっている。
特に、マルシャに関しては、すでにそのファクトリーや資材の多くが競売にかけられて売却されたことが明らかとなっており、今週水曜日(21日)には2014年型F1カーやレース現場で使用する機材などもオークションにかけられる予定となっていたことから、マルシャの存続の可能性もそこでほぼ完全に絶たれることになるのではないかと言われていた。
ところが、今週に入ってから、マルシャの管財人が21日に予定されていたオークションを延期することを発表。そして、新たな買収候補者との交渉に入ったことが明らかとなっていた。
その出資候補者として2016年にF1参戦を始めることになっているアメリカのジーン・ハースの名前がうわさに上っていたが、イギリスの『Sky(スカイ)』はハースがこれを否定したこと伝え、それに加えてF1最高責任者であるバーニー・エクレストンも、ハースによるマルシャ買収の可能性を否定したと付け加えている。
しかし、そのエクレストンは、マルシャが生き残る可能性に関して前向きな発言をしたと報じられている。
「今朝、ある人物との話し合いを持ったのだが、彼らはそうしたいと思っているし、マルシャの買収は可能だと考えていると言っていた。そうなればいいだろうね」
そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。
「ケータハムに関しては、彼らが救済されるチャンスはそれほどないと思っている。だが、マルシャにはチャンスがあるよ」