NEXT...F1開催スケジュール

アロンソの自転車チーム設立を妨げたのは自身のキャリア問題

2015年01月19日(月)19:39 pm

フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が、2015年に計画していた自転車チームの立ち上げを断念したことがすでに明らかとなっているが、その原因は、最終的にはフェラーリからマクラーレンへと移籍することになった自身の移籍問題と時期が重なったことにあったようだ。

それを明らかにしたのは、元自転車選手のパオロ・ベッティーニだ。イタリア出身のベッティーニは、アロンソの自転車チーム設立を手助けするためにイタリアの自転車代表チームのヘッドコーチという職を捨ててまで、そのプロジェクトにかかわっていた。

だが、2014年シーズンが進むにつれ、アロンソの自転車チーム立ち上げの計画に行き詰まりが見えはじめ、最終的にはアロンソがベッティーニに会い、陳謝したという。

ベッティーニは、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「我々は12月に会ったんだ。率直な話し合いだったよ。お互いに目を見合わせ、彼が謝ってきた」

ベッティーニはすべてをアロンソの夢の実現に賭けてきたが、それが棚上げとなった今は無職の状態だ。

「もし今後また彼が僕の助けが必要だと電話をかけてきたら、また会って、僕がまだそうできる状態にあるか、そして適切な合意に至ることができるかどうか確認することになるだろうね。そのときは慎重になるかって? 当然ながら、イエスだよ」

ベッティーニによれば、アロンソの自転車チーム立ち上げにおける最大の問題がタイミングだったという。昨年、フェラーリ離脱の問題が頭をもたげ、マクラーレン復帰に向けたアロンソの交渉もかなり忙しくなったためだ。

「アロンソにとってはまずい年にすべてが始められたんだ」

「彼の仕事はF1ドライバーだ。誰もが知っているように、フェラーリに変化が起こり始め、彼も別のチームへの移籍を進め始めた」

「彼のキャリアにとって重大な年だったし、彼もそちらに集中するしかなかったんだ。変わらぬ魅力は感じていたものの、別のプロジェクトに挑戦する余裕などなかったのさ」

ベッティーニは、アロンソとの間に新自転車チーム設立の折には2年間そのチームの監督を務めるという契約を交わしていたという。実質的にはアロンソがその契約に違反したことになるわけだが、ベッティーニはアロンソに対して法的手段に訴えるようなつもりはないと主張し、次のように続けた。

「今後法的手段に出るようなことはないよ。今は待機状態なんだ。フェルナンドも、いつかはこのチームを立ち上げようと考えているからね」

「それがあてにならないかもしれないということも分かっているんだ。彼がエウスカルテル(スペインの自転車チームであるエウスカルテル・エウスカディ)の買収を試みたことだってあったわけだからね。だが、我々は何度も話し合いを持ったし、彼が有能で、情熱を持っていると断言できるよ」

そう語ったベッティーニは、次のように締めくくった。

「彼は誇り高い人間でもあるし、こんな形でこの話を終わらせたいとは思っていないよ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック