F1マレーシアGPの主催者が、2014年から導入された新V6パワーユニットの音も悪くないと語った。
2014年には2013年までの自然吸気V8エンジンからV6ターボエンジンとエネルギー回生システムが組み合わされた新たなパワーユニットが導入された。だが、これにより、それまでF1の象徴ともなっていた大音量のエンジン音が失われ、F1最高責任者のバーニー・エクレストンを始め、F1レースの主催者たちも、その新パワーユニットに対する不満を表明していた。
そして、第2戦マレーシアGPを開催したセパン・インターナショナル・サーキットの主催者も、そうした不満を抱えた主催者のひとつに数えられていた。
だが、セパンの責任者であるラズラン・ラザリは、『Reuters(ロイター通信)』に対し、初めて2014年のV6パワーユニットの音を聞いたときには「それが気に入らなかった」と語ったものの、今ではその考えが変わったと次のように続けた。
「最初はあまりにも静か過ぎると思った。だが、観客席を見て気付いたことは、多くの子供連れの家族がもっとF1を楽しんでいるということだった」
「今では、それが新たなファン層をつかんだのだと思っている。そして、それこそ我々が望んでいることなんだ」、とラザリは付け加えた。