NEXT...F1開催スケジュール

メルセデスAMG、2015年の開幕4戦は旧型エンジンで参戦との報道

2015年01月19日(月)11:09 am

F1公式エンジンサプライヤーであるメルセデスでは、2015年シーズン開幕には2014年型エンジンを使用してくることになりそうだと報じられている。

本来であれば、2月28日に設定された当該シーズン用エンジンのホモロゲーション(認証)後はエンジンの開発が凍結されることになっていた。だが、そのエンジンルールに抜け穴が見つかったことにより、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)では各エンジンメーカーに対し、シーズン中もエンジン開発の継続を認めるという判断を下していた。

これにより、フェラーリやルノーは、大きく後れをとることとなったライバルのメルセデスに対し、シーズン中にもその差を縮めるための開発を続けることができることになったことを歓迎し、まずは政治的な勝利を収めることができたと評価したと報じられている。

だが、メルセデスのモータースポーツ責任者であり、F1チームのメルセデスAMGでビジネス担当エグゼクティブディレクターを務めるトト・ヴォルフは、フランスの『L’Equipe(レキップ)』に対し次のように述べている。

「そのことでルノーやフェラーリにとって有利になると言われるかもしれない。実際には、それは我々のほうに利益をもたらすものだよ」

新たなV6ターボエンジンによるパワーユニットが導入された2014年シーズンに圧倒的な力の差を見せつけたメルセデスが、2015年にはさらのそのパワーユニットの開発を進め、ライバルたちよりも優位に立てるという自信を持っているのは間違いないだろう。

うわさでは、メルセデスエンジンは、2015年にはさらに50馬力もその出力を向上させることになるだろうとも言われている。

ルノーエンジンを搭載するレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)は、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』に対し、「もしそれが本当なら、(メルセデスAMGと)ほかのチームの差は実際にはもっと開いてしまうかもしれない」と語っていた。

『L’Equipe(レキップ)』は、メルセデスAMGでは2015年シーズンのエンジン開発凍結緩和に向けた対策として、まずは2014年型エンジンでシーズンに望み、その後段階的にパフォーマンス改善を始めていくという戦略を取ることになると報じている。

その記事によれば、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグは最初の4レース(オーストラリアGP、マレーシアGP、中国GP、バーレーンGP)では2014年型エンジンを使うことになるかもしれないという。

「我々はその戦略で行くことになるだろう」とヴォルフも認めている。

最近の報道では、FIAが2015年からエンジンサプライヤーとしてF1復帰を果たし、マクラーレンへエンジン供給するホンダに対して、ライバルチームたちが開幕戦の時点で残している開発トークン(これと引き換えに一定の開発が認められる引換券のようなもの)の数に応じて開発継続を認めるという判断を示したとされている。

ルノーやフェラーリはもちろんだが、ホンダにとってもメルセデスAMGがどういうエンジン開発戦略をとってくるかということが気になるところだ。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック