2015年のF1シーズン開幕にあたって、今年はエンジン開発の凍結ルールが緩和されることになりそうだが、それでも2014年に圧倒的な差をつけたメルセデスAMGに今季ライバルたちが追いつくことは非常に難しいだろう。
メルセデスAMGのライバルであるフェラーリとルノーによってエンジン凍結ルールの「抜け穴」が見いだされたことにより、2015年は本来であれば開発の「凍結」が行われる期限であった2月28日以降もエンジン開発を継続することが認められることになる。だが、それはメルセデスAMGにとっても同じだ。
メルセデスAMGにとって最大のライバルのひとつであり、ルノーからワークスエンジンの供給を受けるレッドブルのクリスチャン・ホーナー(チーム代表)はロシアの『f1news.ru』に次のように語った。
「我々はあきらめるつもりはない」
「だが、現在の差を考えれば、メルセデスAMGも同様に開発を継続できるという事実からみても、2015年にその差を大きく詰めていくのは難しいだろう」
そう述べたホーナーは、次のように付け加えた。
「もしうわさが本当だとすれば、差が縮まるどころか、さらに大きくなることだってありえるからね」
ホーナーの言う「うわさ」とは、次のような報道のことだろう。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、イギリスのブリックスワースにあるメルセデスAMGのF1エンジン部門は、2014年シーズンに最強を誇ったV6パワーユニットの出力を2015年にはさらに50馬力も向上させたようだと報じている。