2014年にはケータハムとマルシャの2チームが経営破たんに陥り、管財人によってチーム清算手続きが進められる状態となった。だが、生き残りをかけて懸命な戦いを繰り広げているチームはほかにもある。スイスに拠点を置くザウバーもそのひとつだ。
『Blick(ブリック)』紙は、ザウバーでは、2015年シーズンには3人のドライバーが持ち込む総額5,000万ドル(約60億円)のスポンサー資金を頼りにすることになると報じている。
ザウバーでは2015年シーズンに向け、潤沢な資金持ち込みが可能なマーカス・エリクソン(元ケータハム)と、フェリペ・ナスル(元ウィリアムズ控えドライバー)というラインアップをそろえるとともに、フェラーリの育成ドライバーであるラファエレ・マルチェロを控えドライバーに据えることにしている。
『Blick(ブリック)』のF1記者であるロジャー・ブノワによれば、このマルチェロの起用により、ザウバーはエンジンサプライヤーであるフェラーリから1,000万ドル(約12億円)相当の支援を受けられることになるという。