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グロージャン、苦闘の2014年を振り返る

2015年01月01日(木)6:53 am

2012年にロータスから初F1フル参戦を果たしたロマン・グロージャン。ところが「一周目に何かやらかす男」のレッテルを貼られ、第13戦イタリアGPでは出場停止処分を受けるなど、散々な年だった。本人によると、2014年はさらに厳しかったという。

ロータスで四年目となった2014年のグロージャンだが、稼いだポイントは指折り数えるほど。理由は、実力に乏しいマシンと非力なエンジンにあった。

彼はフランス『RMC Sport(RMCスポール)』に、次のように話す。「精神的にいちばん追い込まれた一年だった」

2012年は、荒いドライビングとミスが続いて危うくシートを失いかけ、精神科医の力を借りてようやく立ち直った。

「2012年か」と振り返るグロージャン。「あの年は明らかに自分が原因だった。愚かな行いをしたものだよ。でも今年(2014年)はよくがんばったと思う。ただし、マシンのおかげでそれが目立たなかったんだ」

「さらに、僕にとってはチームリーダー初年度だった。そこで僕は、自分なりに状況を理解し、正しい方向にチームの皆を導こうと努力した。おかげで多くのエネルギーを費やしたよ」

シーズン終盤には、ロータスの契約を破棄してトップチームに移るとも宣言したが、結局は再びロータスと契約した。

「スポーツの世界では、困難な状況に置かれた者より、成功している者を支えるほうがよっぽど楽だ」

「でもチームメート(パストール・マルドナード)の数字と比べれば、その違いが何かを物語ってくれるはずだ」

「表彰台に上がれなくなると、どうしても自問自答してしまう。でも僕らのスポーツは、マシンがとても多くの比重を占めている」

グロージャンは、2015年こそもっとよいマシンを作ってくれるようロータスに願っているところだ。

「毎年のことだが、冬季テストの前は状況がつかみにくい」とグロージャン。「例えば今年だって、全員がクルマに自信を持っていた。空力の数字がとてもよかったのでね」

「ところがコースに出て3周して、やっとマシンがよくないと知ったんだ」

「メルセデスのエンジンがルノーより進化していて、効率もよく、扱いやすいのは分かっている。それだけでもよりまともなクルマを持てそうな気がするよ」

「来季こそ再び表彰台でシャンペンを味わいたいと切に願っている。でも、それだけじゃない。5月中旬に第二子が生まれる予定なんだ。いずれにしろいい年になりそうだよ」と打ち明けるグロージャンだった。

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