2014年に経営破たんしたマルシャは、元所属ドライバーのティモ・グロックに対して100万ドル(約1億200万円)もの給料が未払いとなっている。
F1経済ジャーナリストのクリスチャン・シルト記者がチームの会社精算書類を調べて発覚したものだ。
グロックとの関係は、前身のバージンとして同チームがF1に参入した2010年に始まり、2012年に終了した。グロックを含め、マルシャから支払いを受けていない債権者はかなりの数に上る。
グロックより多額の未払金があるのはフェラーリ(エンジン)、マクラーレン(風洞設備使用料等)、ピレリ(タイヤ)、そしてケータリング会社のフリーマンズで、その合計は3,700万ドル(約44億2,400万円)だ。
マルシャの負債総額は、およそ5,000万ドル(約59億7,600万円)。資産は競りにかけられている最中だが、管財人のジェフ・ロウリー氏はイギリス『Telegraph(テレグラフ)』紙に、「とてもじゃないが足りない」とマルシャの惨状を訴えている。
ところでグロックだが、2012年にマルシャを脱退した彼はF1に背を向け、BMWワークスからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に参戦中だ。