フェラーリからマクラーレン・ホンダへ移籍したフェルナンド・アロンソが、F1ドライバーたちはレース前にFIA(国際自動車連盟)のF1競技委員長であるチャーリー・ホワイティングによって行われる会議において、故意に発言をしないようにしていると語った。
新たにF1に昇格してきたドライバーは、活発な意見交換が行われる下位カテゴリーでのドライバーミーティングと、ほとんど何の発言も行われずにたんたんと進められるF1でのミーティングの違いについて驚きを表明することがある。
11月に行われた2014年シーズン最終戦のF1アブダビGPにおいて、フェラーリドライバーとして最後のレースを迎えたアロンソだが、F1におけるレース前のドライバー会議は往々にして「友達との会話」と大差のないものだと語った。
「僕は、いつも議論や言い争いには加わらないことにしているんだ」
テレビ局『La Sexta(セスタ)』の番組でそう語ったアロンソは、次のように続けた。
「なぜならこれまでレースをやってきて、あの会議は形式的なものに過ぎないことが分かっているからね」
「何かを話したとしても、それによってレース競技委員を怒らせてしまうだけなんてこともよくあるしね」
「そして、もし彼らを怒らせてしまい、そして自分が何かにかかわったとしたら・・・・・・。それよりはただ座って、落ち着いて、考え、聞いているほうがいいよ」
そうコメントしたアロンソは、次のように付け加えた。
「あれはかなり形式的なものになってしまっているし、僕はただ傍観者としてあそこにいるだけさ」