バーニー・エクレストンはF1エンジン規則改定に本腰との報道を、張本人が追認した。
18日(木)にスイス・ジュネーブで開かれたF1戦略グループの会合で、エクレストンはV6ターボの規則廃止を提案。しかし「最終的な結果」を生み出せなかったのは既報のとおりだ。
しかしドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌によるとエクレストンは、「より大きなサウンドでパワフル、かつ安価な」エンジンの2016年導入が不可欠だと強く主張。自然吸気で1,000馬力を発生し、カスタマーチームへの供給価格は1,000万ユーロ(約14億6,000万円)という青写真である。
「1月の終わりまでに、専門グループによる”提案”の結果提示が求められる」と、同誌のミハエル・シュミット記者は伝えている。
ところが、19日(金)遅く行われたイギリス『The Independent(インディペンデント)』紙とのインタビューでエクレストンいわく、会合では「誰もエンジンの変更を望まなかった。皆、(V6ターボで)満足している」らしいのだ。
F1経済ジャーナリストのクリスチャン・シルトは、エクレストンのこんなコメントを引用した。「大いなる進歩とはいい難い」
「次なる段階は、1月に行う新たなミーティングだ。そこではチームから、何か建設的な意見をもらいたいものだ。さもないと、現状は何も変わらない」