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「アロンソのためにドアを開けていた」とロータスのオーナー

2014年12月19日(金)11:02 am

フェルナンド・アロンソにとって、ロータスも本当に移籍候補として選択肢のひとつとなっていたことをチームオーナーのジェラルド・ロペスが認めた。

最終的にマクラーレンへの加入で落ち着いた形のアロンソだが、それまでには移籍先候補としていくつかのチームの名前がささやかれていた。

今季圧倒的な強さを誇ったメルセデスAMGにはルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが来季の残留が決定的でありシートがない状況のもと、メルセデスエンジンの供給を受けるウィリアムズやロータスの名前もそうしたうわさの上位に上っていた。

■アロンソ加入も視野に入れていたロータス

「本当にそういう選択肢もあったんだ」

スペインの『El Mundo(ムンド)』にそう語ったロペスは次のように付け加えた。

「我々はフェルナンドのためにドアを開けていた。だが、彼のほうにははっきりとした目標があったのは明らかだったよ」

最終的には2007年に在籍したことのあるマクラーレンへの復帰を決めたアロンソだが、契約に「解除条項」を盛り込んだとのうわさがささやかれる一方で、彼自身も「初日から」勝てるようにはならないだろうと認めている。

アロンソは2005年と2006年に、現在のロータスの前身であるルノーでF1タイトルを獲得して以来、すでに8シーズンを無冠で終えている。そのアロンソがマクラーレンで3度目のタイトルを獲得することができると思うかと尋ねられたロペスは「そう願っているよ」と答えると、次のように続けた。

「彼は、少なくともあと1回はタイトルを取るにふさわしいドライバーだよ。マクラーレンがそのために必要なことができるかどうか、様子をみることにしよう」

「すべてのことには時間がかかる。それは冒険だし、どうなるかはそのうち分かるだろう」

■エリック・ブーリエの手腕にも期待ができる

そのアロンソとマクラーレンの冒険のカギを握る人物となるのが、ロペスにとっても身近な存在であったエリック・ブーリエ(マクラーレン/レーシングディレクター)だ。ブーリエは2013年までロータスのチーム代表を務めていた。

「我々はエリックがGP2をやっていたときに契約したんだ。それから彼は4年間私たちと一緒にやっていた」とロペス。

「彼はエンジニアだし、技術面のこともよく分かる。F1では誰もがそうだというわけではない。何も保証するわけにはいかないが、それはいい出発点となるはずだ」

■エクレストンの後継者となる可能性は否定

そう語ったロペスは、最近は中団に位置するチームの代表としてF1収益金の分配問題などに関してF1の筆頭株主であるCVC(キャピタル・パートナーズ)やF1最高責任者のバーニー・エクレストンに対して交渉を持ちかけるなどの動きを見せたことも話題となっていた。

自身が、84歳となるエクレストンの後任候補者となる可能性について質問を受けたロペスは次のように答えている。

「それはないと思う」

「実際問題として、考えられないよ。私もたくさんの仕事を抱えているし、最高責任者から示されたF1での要求にも応えられなかったくらいだからね」

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