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まだまだ続くフェラーリの大改革

2014年12月18日(木)17:20 pm

2015年に向けたフェラーリの組織改革がアクセル全開で進められている。

16日(火)に、前エンジニアリングディレクターのパット・フライと、チーフデザイナーであったニコラス・トンバジスの離脱を正式に発表したフェラーリだったが、翌17日(水)にはタイヤのスペシャリストであった元ブリヂストンの浜島裕英の今年限りでの離脱も明らかとなった。

さらに、イタリアのメディアは、マクラーレン時代からフライとともに活動してきていたニール・マーティン(オペレーション・リサーチ部門の責任者)もフェラーリを離脱すると報じている。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、ここ数週間のフェラーリの動きに関して「全力をあげてジェームス・アリソン体制づくり」を進めているようだと推測している。

2013年にロータスから移籍しテクニカルディレクターとなっていたアリソンだが、フライの失脚により彼が、新たな空力レギュレーションとエネルギー回生システムにてこずらされているフェラーリを立て直すための中心人物として期待されていることは明らかだ。

また、アリソン同様ロータスから移籍した空力責任者であるダーク・デ・ビアも、ここまでに行われたチーム大変革の中で生き残ることになるようだ。

だが、スペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』は、フェラーリでは新たに加入する4年連続F1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテルのための新たな基盤づくりを行うため、「(フェルナンド)アロンソ時代の清算」を行っているように見えると書いている。

長期にわたって君臨していたフェラーリ前会長ルカ・ディ・モンテゼモーロに代わってフェラーリの最高責任者となったセルジオ・マルキオンネは、最近行われたクリスマス昼食会においてフェラーリの従業員たちに対して次のように語っていた。

「変化を恐れてはならない。積極的になり、新たなアイデアを考え出す勇気を持って欲しい」

だが、F1の世界を長く見てきた者たちにとっても、今回のフェラーリの組織改編がこれほど広範囲に及んだことは驚きだったようだ。ローマに本部を置く『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』は、フェラーリは「この革命で生き残った者だけに頼ることができるとは思えないほど、あまりにもたくさんの重要人物を失ってしまった」と今後に向けての懸念をあらわにしている。

一方、ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は、フェラーリの再生に加わるようオファーを出していたものの、メルセデスAMGの前テクニカルディレクターであるボブ・ベルや、レッドブルのチーフデザイナーであるロブ・マーシャルはいずれもその誘いを断ったと報じている。

『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』によれば、「マーシャルはレッドブルと新たに長期にわたる契約を結んだ」という。

だが、『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』は同時に、フェラーリがメルセデスAMGから名の知れたエンジニアを引き抜くことに成功したとも伝えている。その人物とは、今季F1チャンピオンとなったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)のパフォーマンスエンジニアを務めていたジョック・クリアだ。

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